みんな今日も地獄を生きよう

妻、息子、猫3匹と暮らすブラック企業戦闘員の提供でお送りします

妻の言葉

帰宅しました。クタクタです。今日は9時に出発して帰宅したのは23時。人間慣れるもので、最初は鬱みたいな状態が続いたのですが、最近は何も感じなくなりました。無。身体が常にしんどいと脳みそが自動的にセーフモードとなり、本来なら生存を脅かす「痛い」「辛い」「しんどい」といったことすらも考えなくなるようです。

 


帰宅したらもちろん妻と息子は寝ています。逆に起きていたら怖いです。私ですか?もちろん6時起きです。まさに地獄です。

 


帰宅して妻が疲れて洗った洗濯物をそのままにしていました。玄関に入った瞬間に柔軟剤の匂いがしたのですぐ分かりました。乾燥機が欲しいですが、今月は赤字なので無理です。そんな余裕は私の家計には無いのです。悲しい。

 


こんなハードモードで生活していると普通は夫婦共に病みそうですが、そんなことはないです。妻のメンタルは鋼で、私は昨日その鋼メンタルで助けられました。

 


今月なのですが家計が私のミスで赤字になってしまい、結構凹んでいました。このままだと破産してしまうのでは無いかとも思いました。支払いができなかったらどうなるのだろうか?このタイミングで転職などしても良いものだろうか?こんな生活がいつまで続くのだろうか?どうしてこうなってしまったのか?などなど、考えれば考えるほど厭世的になり、ブログを書く気力も起きませんでした。

 


しかし妻、幼少期からハードモードな生活でした。詳しくは書けないのですが、両親はなかなかの強者、極貧生活当たり前、金がなくて当たり前、家庭環境は超複雑と普通なら死んでしまうレベルの生活をしていました。しかもつい最近まで。私だったら自殺してしまうほど酷いものです。事実は小説よりも気なりというレベルです。どこの途上国のストリートチルドレンと思ってしまう程度には酷い生活をしてきました。

 


そんな妻、今の我が家の家計状況を見て一言、「生きてれば良いじゃん」

 


なんじゃそりゃと思うかもしれませんが、サバイバルしてきたからこそ重みのある一言です。我が家計は低所得世帯なのですが、妻からすれば貧困ではないから良いとのこと。別に生活できる分のお金さえあれば良いし、今が幸せだから何も悩むことなんて無いじゃん?と言いました。

 


妻のこの言葉を聞いてなんとなく心の重しが取れた気がします。いったい何にそんな悩んでいるのだろうか。確かに赤字でヤバく自転車操業なのですが、生きているのです。明石家さんまさんの「生きているだけで丸儲け」です。

 


自分は物凄く物事をネガティブに捉え、それを1人でぶつぶつと悩み、どんどん精神が蝕まれていきますが、自分の境遇に対してこのような言葉を投げかけてくれる妻はありがたいです。たぶんなのですが、息子が産まれた時と同じくらいこの人と結婚して良かったと思えました。

 


と同時に、悩んでも仕方がない面もあるだろうと折り合いがついてきたような気がします。たぶん、物事を悪い方向に捉えて気分が沈んでしまうのは直らない気がします。

 


しかし、この自分の思考パターンを受け入れ、これから前に進んでいこうという気持ちも同時に持てる気がしたのが昨日です。何気ないありふれた言葉でも、誰がどのタイミングで言うかによって響き方が違うものです。人生が好転したというよりも、好転したように見えるようになったという感じです。

 


今の人生が幸せかどうかと言えば幸せな面も見つけるようになってきたというのが正しいかもしれないです。玉虫色の解釈ができる人生に対して良い面も見れるようになったのは事実です。

 


今の職場も長時間労働ではあるのですが、仕事のやりがいと人に関しては特に不平不満が無くなってきました(ないとは言っていない)。やっていくと慣れていくものです。ただ将来性がなく、長時間労働というのは許せませんがね。

 


転職が上手くいかなくても数年は金を貯めるのも悪く無いという人生の色々な見方ができるようになった気がします。サバイバルを生き抜いてきた妻からすれば私の生活はもしかしたら甘えに映るのだと思います。

 


この強さに昨日は救われ、今日も長時間労働に耐えました。妻と息子、それに猫と金魚が我が家にはいますが、もう少し頑張ろうと思るようになった今日この頃です。明日も早いので寝ます。